「玄米の炊きあがりの匂いが苦手…」
「味が好みじゃない」
「玄米を食べ始めたけど飽きちゃった」
玄米を食べ始めて、匂いや味など苦手なポイントがあったり、食べ飽きたりする方も多いと思います。
せっかく玄米を買ったのだから、おいしく食べ切りたいですよね。
私は玄米を食べ続けて2年目になりますが、簡単に味変できる食材をうまく味方につけて、今まで玄米生活を続けることができました。
玄米とセットでいつも食べているのは『すりごま』です。
おすすめ食材がいくつかあるなかでも、すりごまは毎日かけて食べていても飽きません。
すりごまが無かったら、私の今の玄米生活は続いていなかったかもしれません。
実際、数年前は玄米ごはんをそのまま食べ続けようとして、結局玄米生活に挫折してしまいました。
手軽にスーパーで買えるすりごまですが、メーカーもさまざまでどれを選ぶべきか迷うかもしれませんね。
今回はすりごまの魅力や、おすすめのすりごま商品についてお伝えします。
玄米ごはんにすりごまをかけるだけで味も美容効果もアップ
玄米ごはんにすりごまをかけると、さまざまなメリットが得られます。
すりごまを袋からササッとかけるだけで、玄米ごはんをグレードアップさせられます。
メリットをひとつずつ解説していきます。
玄米ごはんが食べやすくなる
すりごまを玄米ごはんにかけるとコクと香ばしさが出て、玄米の味を引き立てつつ、より食べやすくなります。
しっとりとした油分がプラスされるため、満腹感も感じます。
玄米ごはんを食べて「何か物足りない…」と感じた方にもちょうど良い『ちょい足し食材』になってくれますよ。
香りと食感が豊かになる
ごまの焙煎の香りがぬか臭さを消してくれて、玄米ごはんに高級感が出ます。
玄米生活を上手に続けるには「玄米が食べたい!」という気持ちを盛り上げてくれることも大切です。
玄米ごはんにかけたすりごまはザクザクとして食感の楽しみも与えてくれます。
美容効果、栄養価がアップ
ごまにはビタミンやミネラルが豊富に含まれており、美容や栄養面に良い効果があります。
油分がプラスされて便秘の予防効果も期待できます。
バランスの良い食事のために摂りたい食材『まごわやさしい』にも、ごまは含まれていますよね。
「ま=まめ」「ご=ごま」「わ=わかめ」「や=やさい」「さ=さかな」「し=しいたけ」「い=いも」。
ごまにはタンパク質も含まれているので、健康維持に役立つ食材のひとつと言えます。
すりごまを買う前に知っておきたい注意点
玄米ごはんにすりごまをかける際、注意してほしいことがあります。
ナッツアレルギーの方、妊婦の方は注意
ナッツのアレルギーがある方はごまにも反応する場合がある、との見解もあります。
そのようなアレルギー体質の方はお避けください。
ふだんのお料理でごまを食べても反応していないという方でも、大量に食べたり、いきなり毎日食べ続けたりせずに、ほんの少量から食べ始めるなど注意が必要です。
妊婦の方についても、ごまばかりを摂ることに固執して、頻繁に摂りすぎないようにご注意ください。
食べやすいのでかけすぎてしまう
ごまは食材ですが、おいしいからと量をかけすぎてしまうのは注意です。
特にすりごまは粉砕されて摂取しやすい状態になっているため、脂質などを摂りすぎる可能性があります。
どんな食べものでも『バランスよく食べること』が大切です。
気になる方は「いつも同じスプーンを使ってすりごまを取り出す」など、量を見える化して食べるようにすると調整しやすいと思います。
玄米の風味よりもごまの風味が勝ってしまうことがある
玄米の種類や炊飯時の水分量によっては、玄米の風味が弱く、ごまの風味に負けてしまうことがあります。
特に、水分量の多い玄米は風味が控えめになってしまいがちです。
玄米自体の香ばしさを感じたい方は、ごまの量を少なめに調整してみてください。
すりごまの選び方|初心者さんは『白』か『金色』。擦ってない炒りごまはNG。
白・黒・金の3種類のなかでも、玄米初心者さんは白か金色のすりごまを選んでください。
では黒すりごまをかけてはだめなのかと言うと、そんなことはありません。
玄米菜食の飲食店では黒すりごまと自然塩をセットで提供されることがあります。
他の2種類に比べて、黒のごまは脂質が少なくてカルシウム含有量が多いともされています。
ただ、黒すりごまは香りは良いですが、コクなどの風味は白や金色に比べて控えめ。
玄米菜食で暮らしている方や、玄米ごはんを食べ慣れている方には少量の黒すりごまでも満足できるようです。
「玄米ごはんをまだ食べ慣れていない」という方は、香ばしさも風味もプラスしてくれる『白』か『金色』が、玄米ごはんがより食べやすくなっておすすめです。
すりごまの白と金色の違いは「濃厚度のレベル」と考えると選びやすい
白すりごまは、金色のすりごまに比べてあっさりしています。
ほのかに甘みとコクがあって、毎日かけても食べ飽きないものを求めている方におすすめです。
金色のすりごまは、白すりごま以上に焙煎の香りと味が感じられて香ばしさもアップ。
よりコクがあって、濃厚な味を食べたい日にはぴったりです。
また、価格は金色のすりごまの方が、白に比べて高めです。
店頭では白すりごまと黒すりごまを置いている店が多く、金色のすりごまは売っていないこともあります。
私は金色のすりごまの香ばしさにハマり、店頭で見つけるとストック買いしています!
金色のすりごまはちょっとお高めですが、その分、日々のごはんの満足度が上がって、結果的にコスパは悪くないと思っています。
ご自身にあった風味や価格のバランスを考えて、ぜひお店で見かけたすりごまを試してみてください。
細かく擦ってない炒りごまがNGなのは、消化不良が心配だから
結論から言うと、炒りごまは避けてください。
ごまは皮が固くて粒が細かい為、噛んでもほとんど粒のまま飲み込んでしまいます。
より消化に良い食べ方をするには、あらかじめ細かく擦って販売されている『すりごま』を選んでください。
「間違えて擦ってない炒りごまを買ってしまった」という方は、ご自宅にごますり器やミルサーがあれば、食事の直前に擦って玄米ごはんにかけてください。
炒りごまのままで使うよりも、香りがさらに引き立ちます。
食事のたびに道具でごまを擦るのは手間がかかりますので、ラクして毎日続けたい私は市販のすりごまを買っています。
最後に市販のすりごまでおすすめのものをお伝えしますね。
玄米ごはんの味と香りがグレードアップする『すりごま』 おすすめ3選
スーパーで見かけるすりごまは意外と種類が多くて、どれを買って良いか迷いますよね。
パッケージを見ても違いが分からず、とりあえずお手頃な価格の商品を手にとってしまうのではないでしょうか。
今回は比較的手に入りやすい商品のなかから、おすすめのすりごまをピックアップしました。
オニザキ つきごま 金
ごまを主力商品とした会社で約60年の歴史がある、オニザキコーポレーションのすりごまです。
とてもしっとりしていて濃厚で、高級感と満足感アリの商品。
どれだけしっとりしているかと言うと、パッケージ袋からボロッとかたまりになって出てくるほど。
(お茶わんからこぼれ出ないようにご注意ください)
私もよく購入しますが、玄米ごはんが主役級のごちそうになってくれるのでヤミツキです。
オニザキのすりごまを買ったあと、たまたま別のメーカーのごまを買った私。
エグみと苦みがすごくて、やっぱりメーカーによって味がぜんぜん違う!と実感しました。
ライフ BIO-RAL 有機すりごま【白】
近畿圏と首都圏に店舗を展開する食品スーパーライフ。
そのプライベートブランド『BIO-RAL』の白すりごまです。
ごまの焙煎の香りはしないですが、ナッツっぽい香りがします。
玄米の風味を邪魔せず、コクをプラスしたい時にぴったりです。
こちらは粉砕が緩めでごまの粒が多く残っているため、食感はザクザクとしています。
山城屋 京の乾物屋 京すりごま 金ごま100%
国産素材を扱った乾物を主に、スーパーなどで販売されている山城屋の金色のすりごまです。
こちらの金色のすりごまは香りの良さを活かしつつ、味がしつこすぎないので玄米ごはんにかけても、おかずの味付けの邪魔をしません。
オニザキのすりごまと比べるとあっさりしているので、万人受けしやすい味だと思います。
粉砕されたごまの粒が細かいので食べやすく、お腹にやさしいです。
玄米のほかに、そうめんやうどんなどの冷たい麺料理の薬味にしてもちょうど良いアクセントになります。
まとめ|すりごまを玄米にふりかけるだけで手軽においしく味わえる
今回は玄米にふりかけるだけで、味わい深くなるすりごまの魅力についてお伝えしました。
価格も高いものではないので、ふだんのお買い物のついでにすりごまを買ってみてください。
玄米ごはんにかける以外に余ったら、おひたしやナムル、納豆など他のお料理にも使いまわせますよ。
おいしく楽しい玄米生活を続けるヒントになりましたら幸いです。